2005.10.24~28.
トルコ|ギョレメ
カッパドキアとUFO博物館
中央アナトリア地方にある奇岩地帯で有名なカッパドキア。いよいよトルコでのメインイベントです。カッパドキアと言うのは町の名前ではなく、火山によって形成されたこの辺りの大地の事らしい。「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石遺跡群」として世界自然遺産にも指定され、ネビシェヒル、ユルギップ、ギョレメ辺りが観光の拠点。安宿が多く各観光地へのアクセスが良いギョレメをチョイス。
パムッカレから夜行で10時間。「ネビシェヒルだ降りなさい」と運転手のおっさん。ギョレメ行きだと乗車前に確認したのに。ゴネても無駄無駄無駄。荷物と一緒に放り出される。真っ暗の中、ともに騙されたオージー君と途方にくれる。ギョレメ行きバスは2時間後。二人で50YTL(4000円)と強気のタクシー運転者と交渉し15YTL(1200円)払いギョレメに向かった。
20分後やっとギョレメの町が。確かに奇岩だらけ。丘の上から見える限り、とても町には見えない。バス停で降ろしてもらい、控え目な宿引きの話を聞く。ドミで6YTL(480円)。風邪と夜行バス疲れもあり面倒くさいので即決しベットで即死。夕方、目を覚ますと、ベットにいるのは何と自分だけ。6人ドミで一人は何だか寂しぃ。スープとパンをかじりまた就寝。
夜9時過ぎ、宿の親父にイスタンブールでサッカー観戦した話をすると興奮状態に。マスターはフェネルバフチェの大ファンらしい。「今日は試合の日だ。サッカー観戦できる場所に行こう」と、一人盛り上がるおっさんとドライブへ。たぶんネビシェヒル辺り喫茶店に入店し、店主と交渉するも撃沈。
翌朝、おかげさまで体調はさらに悪化。咳が止まらない。朝飯を買いがてら町にくりだす。よく見ると奇岩を素材をそのまま利用した匠もびっくりのホテルが沢山あるじゃない。もっと吟味して、宿を決めれば良かったと少し後悔。
町は本当にのどか。イスタンブールではあれだけ煩かった絨毯屋も、ギョレメでは呼びかける様子も一切なしのやる気ゼロ。この人たちはどうやって飯を食っているのだろう。時の流れが妙にゆっくり。無駄に癒される。
午後、近場のウチヒサルへ。ここには岩の要塞があり、最上階からは360℃の景色が楽しめるらしい。弱った体にムチを打ち、徒歩20分でウチヒサルの道路標識が。目指す要塞は丘の上にある。中に入り階段を上がると頂上に出た。
「おおー」確かに360℃の絶景。カッパドキア全体が見渡せる。何処を見ても奇岩だらけ。こりゃすごい。どことなく富士山に似たエンジェス山も一望でき大満足でギョレメに戻る。体調はますます悪化。
ギョレメ3日目。体調も少し回復したので、幹線道路、峠を徒歩で越え、2時間弱でパジャパー地区へ。団体ツアーも必ず訪れる名所だけに、大型バスがズラリ。日本人もゾロゾロ。確かに噂通りのキノコ型の奇岩が立ち並ぶ。
ラクダ君は観光客に大人気。本当は乗せてナンボなんでしょうが、写真だけ撮る人がほとんど。その後、昔は人が住んでいたという洞窟セルベにも立ち寄るが、写真を一枚も撮る事なく終了。
帰りがけ、夕日が綺麗だと評判のローズバレーへ。歩く事1時間で到着。空のブルーと徐々に赤く染まっていく岩々が絶妙なコンビーネーション。気が付くと、日が沈み暗くなってきた。慌てて街へ。帰り際、獰猛な犬に襲われ2度も迂回。2時間近く彷徨う。
4日目。さすがにカッパドキアでやる事も尽きて来た。ギョレ・ブラをしてたら、何やらトルコ人が手招きしてます。「UFO博物館」と書いてある。「中にはシークレットが沢山だ」との誘い文句にひっかり館内へ。
中には膨大な量の新聞の切り抜きや、手術する模型などで埋めつくされている。ハイレベルな工作を1つ1つ丁寧にかつ自慢気に語るご主人。
カッパドキアで時間が余ったらどうぞ。
夜はギョレメにある夕日の見える丘へ。ウチヒサルの要塞方向に沈んでいき美しす。この日の夜、シリア国境のアンタクヤへ行く気満々でしたが、バスチケットが売り切れ御免。やむを得ずもう1泊するはめに。
トルコ最後の観光地カッパドキア。一度は行っておく価値アリ。できれば奇岩を改造したホテルに泊まった方が思い出に残るかも。体調不良のために5泊もしてしまいましたが、2日間で全て周れる気がする。個人的にはローズバレーが一番おすすめ。行っていない所でカイクマルの地下都市も有名。
パムッカレとヒエラポリス遺跡| カッパドキアとUFO博物館 |