Velbon ベルボン 一脚 EXUP53 レビュー
旅行や登山をする時に必ず持って行くんですが、かさばる割に大して出番がなくなってきた物があります。
それは6年前くらいにセールで買った安物の三脚ちゃんです。
スマホと自撮り棒を持っているとセッティングが面倒で使用頻度が徐々に減り、夕日や夜景なんかも滅多に撮る機会ないし。
気が付けば一度も使わず持ち帰ることもしばしば。
重さ1キロと三脚にしてはかなり軽いんですが、2〜3泊のバックパンキング登山だとボディブローのように効いてきますし、海外取材時にLCC使うと制限がある機内持ち込み(7キロ)の貴重な1キロを三脚だけで使ってしまいますし。
で、昨年末にエアアジアに乗ろうと荷物をまとめたら、8キロ超えてしまいまして。他に重量があるのはノートPC、スマホ予備のバッテリー、一眼レフ本体とレンズの必需品ばかり。
消去法で三脚は家に置いて行ったんですが、夜の写真がブレまくりで。
もっと手軽に使えて軽いものはと悩んでいたんですが、解決策を見つけました。
それは一脚です。
私が一脚に求めた条件は以下の4つ。
- 収納時に40cm前後までコンパクトになること
- 500g以下と軽いこと
- 自由雲台付き
- 3,000円前後
結果、上記の条件をほぼ満たした、ベルボン社の一脚シリーズの雲台付き5段モデル「EXUP53」一脚にしました。
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ベルボン社(http://www.velbon.com/jp)は1955年の設立された、日本の三脚メーカーのパイオニア的存在ですが、一脚も7つのシリーズを展開しています。
私が購入したのはその中でもお手頃価格の「EXUP」シリーズの1つです。
Velbon ベルボン 一脚 EXUPシリーズ
EXUPシリーズ(http://www.velbon.com/jp/catalog/monopod/productsexup.html)は、ベルボン社の中で「軽くて簡単、扱いやすい」エントリータイプのモデルになります。
その中で自由雲台が標準装備されたモデルは、伸縮脚が4段の「EXUP43」と5段の「EXUP53」の2種類。両者の違いを比べて見ます。
モデル名 | EXUP43 | EXUP53 |
---|---|---|
全高 | 150cm | 150cm |
縮長 | 50cm | 43cm |
重量 | 360g | 360g |
脚数 | 4段 | 5段 |
自由雲台 | ◯ | ◯ |
雲台分離 | X | X |
推奨重量 | 2kgまで | 2kgまで |
実売 |
違いは伸縮する脚の数の違いと伸長のみ。最大高、本体の重さ、カメラの最大推奨重量など、基本的な機能面は全く同じです。
主な機能は公式HPで提供されている以下のPDFを参照下さい。
・EXUP43(http://www.velbon.com/jp/catalog/monopod/exup43_fe.pdf)
・EXUP53(http://www.velbon.com/jp/catalog/monopod/exup53_fe.pdf)
・共通の説明書(http://www.velbon.com/jp/catalog/monopod/exup53_manual.pdf)
最大まで伸ばす時に「EXUP43」は、”脚を固定するクイックレバーを解除”、”脚を伸ばす”、”クイックレバーのロック”という動作を3回、「EXUP53」は同じ動作が4回必要になります。
その変わり、前者は脚1本1本の長さが後者よりも長く、収納時の全長は7cm差があります。
たったの7cmですが、全長が50cmと43cmでの7cm差はけっこう大きんですよ。
私が利用しているお気に入りの「Incaseのカメラバック」の幅が40cmなので、縮長が43cmの「EXUP53」なら斜めにすれば中にも入るし(無理矢理ですが)、底面のストラップに付けてもほとんどはみ出しません。50cmだと流石に入りませんから。
欲を言えば40cmくらいまで短くなると最高なんですけどね。
という訳で私は「EXUP53」を選択しました。
もちろん、「EXUP43」の方がシャッターチャンスを逃さないよう少し素早くセッティングできるし、クイックレバーが1つ少ないから壊れる可能性も若干低いと思うので、好み差だとは思います。実売でも350円くらい安いですしね。
あと、収納時の長さを気にしないなら、Amazonベーシックの一脚も評価が高いみたいですよ。収納時は54.5cmとベルボンの一脚に比べもうひと回り長いですが、全高が170cmまで伸びます。自由雲台は付属しませんが、値段も半値くらいですし。一考の余地はありそうです。
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Velbon ベルボン 一脚 EXUP53 開封レビュー
箱に入った状態ですでに三脚よりもかなりコンパクトです。当たり前ですが。
収納時の長さは43cm、40cmの物差しから少しはみ出ました。
重さも表記通りの約360g。
その他、説明書兼の保障書が1枚同封されています。保証は1年間ですね。
簡単ですが各部のチェックを。まずは一脚の上部です。
ゴムグリップはスポンジ製でグッと握れます。説明書曰く耐久性にも優れているそうですよ。スポンジなんで寒い日でも冷たくありませんし。念のためハンドストラップを付けて使用するよう記載されていました。
自由雲台は「ストッパー」を緩めると、雲台の下部がグルグルと360度回転します。アングルは片側が180度、もう一方も15度くらい曲がるので自由に角度を付けられるます。
続いて一脚の下部。ロックレバー式の脚が4つ。開放、固定ともあまり固くないので女性でも簡単に使えます。
底面には石突ゴム付いているので、岩場でも安定して利用できそうです。ちなみにこの石突ゴムは別売りしているので、万が一、紛失してもベルボンの公式オンラインショップ(http://velbon-direct.jp/SHOP/804198.html)で購入できますよ。
まとめ
三脚に比べセッティング時間は3分の1、重さも半分以下、何よりもかさばりません。早速、バリ島旅行に持っていきました。
一脚の効果は半信半疑だったのですが、手持ちに比べると望遠時や夜の写真のブレは雲泥の差ですし、何よりもセッティングの億劫さがなくなり、気軽に持ち出すようになりました。実売3,000円くらいと安いし、買っておて損はないです。
Velbon 一脚 レバー式 EXUP-53 5段 小型 自由雲台 アルミ製 371744
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