電子書籍と機種と解像度
紙媒体と違い、電子書籍はユーザー側の環境によって見え方や使い勝手が変化します。
機種やOSによってcssの指定を認識したりしなかったり。文章の行間の違いや表示される画像の大きさの違いなど、まー色んな問題が起こります。スマホかタブレット、iOSかアンドロイド、機種の解像度、アプリのバージョンによる違いなど。理由はそれぞれ。
アプリのバージョンについては作者サイドはどうしようもないんですが、年々高解像度化する端末に対応するためには、たくさんのスマホとタブレットを手に入れて、実際の動作と表示を確認するしかないですね。
というわけで、先月末に入手したiPhone5(相棒用)に続き、自分用にHTC J ONEを購入しました(と言ってもこちらも一括0円)。
9月末に発売した最新刊のガイドブック「Trip Route 3 タイのリゾート」を各端末で表示確認してみました。
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※以下はePubソフトSigilでePub2方式を利用した時の例になります。
iPhoneでの表示
日本で一番利用されているスマホは断トツでiPhoneでしょう。縦画面で使用すると、iPhone4以降の現行機種の横幅は640pxと全部同じ。基本的に1ページで表示したいものはiPhone4(4s)のサイズに合わせてます。縦長になったiPhone5以降だと下部に余白ができますが、これは想定内。
ちなみにiOSだと横幅640px以下の小さな画像を使用しても、cssで小さく設定しても、画面に対して最大幅で表示されるようです。そのため解像度が大きなiPadを利用しても画面一杯に画像が表示されます(画質は落ちる)。
機種 | 画面サイズ | 解像度 | アスペクト比 |
iPhone4、4s | 3.5インチ | 960 x 640 | 3:2 |
iPhone5、5c、5s | 4.0インチ | 1136 x 640 | 16:9 |
アンドロイド系端末での表示
とろころが、4〜5インチと大きな画面を採用しているアンドロイドの端末は、iPhoneに比べ解像度が高い機種が多く、画像が小さいと余白部分が目立ちます。画像の画面最適化もされないため、アップロードした画像の大きさがそのまま表示されます。
これはGlaxy Noteや2012年に発売された旧Nexus7に合わせ、画像の横幅を800pxに設定したからで、そのため1080pxあるHTC J ONEでは小さく表示されてしまいます。もちろんiPhoneに合わせ横幅640pxの画像を使用すれば、Galaxy Noteでも幅足らずになるわけです。
機種 | 画面サイズ | 解像度 | アスペクト比 |
Glaxy Note | 5.3インチ | 1280 x 800 | 8:5 |
Nexus7 2012 | 7.0インチ | 1280 x 800 | 16:9 |
HTC J ONE | 4.7インチ | 1920 x 1080 | 16:9 |
このページは中扉のためそこまで気になりませんが、後に文章をつなげる時はテキストが幅一杯に表示されるため、画像横の余白が際立ちデザイン的にゆるしがたい。
だったら画像をより大きくすれば何ら問題はないんですが、KDPではリフロー式の場合は1枚当たりの画像は127kb以下という制限があり、大きくし過ぎると画像は荒くなります。新型Nexus7や11月に発売されるKindle Fire HDXは1920 x 1200とさらに高解像度化が進んでいます。今後7インチのタブレットの解像度はこの辺が主流になるわけですが、さすがに1200px幅の画像はきついなー。
というか早くタブレットを買わないといつまでたってもチェックできない。しかし、新型Nexus7とKindle HDXって絶妙な価格差だなー。オーナーライブラリー制度目当てでkindleか、自由度の高いNexus7か。でも、1200 x 800のMemo Padの選択は無くなりましたね。
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まとめ
iPhoneユーザーが多いことを考えれば、現状はこのままでもいいのかなと思いましたが、次期iPhoneから画面サイズが大きくなるという噂も絶えません。そうなれば現行の640pxも変更されるはず。2013年に発売されたアンドロイド端末はほとんどHTCと同じ解像度(1920 x 1080)を採用しています。
とりあえず今後はアンドロイドのスマホに合わせ1080幅の画像サイズに変更しようと思います。いずれにしてもこれ以上写真の質を落としたくないので、今後KDPの規定が変わり画像サイズが300kbくらいまで上がること祈っていますが、、
なお、「Trip Route 3 タイのリゾート編」は10/10に第二版として画像サイズを変更済みです。加筆分もあるので10/10以前にお買い上げ頂いた方はアップデートすることをオススメします(「My kindle」からアップデート可能)。こちらに関しては次の記事で再度ご案内します。また、他の既刊に関しても順次改訂していく予定です。
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